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「地経学」で見るトランプ関税、貿易は従属の手段?

  • 執筆者の写真: KD
    KD
  • 4月9日
  • 読了時間: 1分

アルバート・ハーシュマン「国力と外国貿易の構造」(1945年)

・1930年代の破壊的な保護主義政策を下敷きに経済的威圧が国家の覇権の道具になるかを測定する枠組みを開発

・後にハ―フィンダールが「ハーシュマン・ハ―フィンダール指数」を考案するベースとなる考え方

・主権国家が自らの意思でどの国とも貿易を中断できる限り国力向上を巡る争いは貿易に広く影響を及ぼす

・貿易とは、弱い立場にある貿易相手国を従属させるのに征服を必要としない帝国主義の一形態だ


米国の経済学者3名「地経学」(2025年)

(1)小国が特定の大国との貿易に過度に依存することの危険性を指摘

(2)現在の米国の覇権力の源泉は製造業でなく金融

  ・製造業で重要なサプライチェーンを支配しているのは中国

(3)覇権力は比例的に増減しない、ティッピングポイントが存在する

  ・一定の市場シェアを確保すると実施的には100%の支配力を有する

  ・逆にシェアを低下させた場合、その支配力は急速に崩れ始める

  ・金融制裁を通じて、ロシアを完全に制御できなかったのはそのため

  

 
 
 

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