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「鶏卵卸値の上昇一服、需要期入りでも供給安定」、コモディティの新たな事業戦略は?

  • 執筆者の写真: KD
    KD
  • 2016年12月27日
  • 読了時間: 2分

一般的に、鶏卵卸値は秋口から年末にかけて上昇し、年が明けると首都圏への荷卸しが一服し、相場は下がる傾向にある。今冬は供給が安定しており、年末年始の需要期に入っても品薄感は乏しい。11月から各地で鳥インフルエンザが発生し、新潟県で55万羽、北海道で28万羽が殺処分されたが、全国で飼育されている採卵用鶏1億3400万羽に比べると1%にも満たず影響は小さい。

(メモ)

・鶏卵需要は、ここ10年間安定的に推移(年間約260万トン)

・生産量も年間約250万トン、国内自給率95%

・生産上位は、茨城県、千葉県、鹿児島県、岡山県、広島県の順。上位5県で全体の3割

・一人当たり消費量は年間320個で、世界トップクラス。県別では、大阪府がトップ

・生産費のうち飼料代44%、労務費30%(採卵、梱包、鶏糞除去等)

・養鶏農家は年率5%で減少、飼育羽数は一定で大規模化進行

・大規模農家(10万羽以上飼育)15%で、全体羽数の74%を飼育

・流通は、全農3割、全鶏連4割と2ルートで全体7割を占める

・平飼い、オーガニックは流通量の約4%と僅少(英国5割、豪3割、米8%)

(意味合い)

コモディティ化進み、農産物に先駆けて、養鶏農家の大規模化はじわりと進行。

規模拡大のみが解なのか、オーガニックや加工品で付加価値つけるか、バイオやICTによる生産効率改善か、そもそも現在の流通構造に問題はないか?

少なくとも上記の抽象論では解決しない。農産物、生鮮食品と違いはない。ただ、海外からの代替品の脅威がないことは救いか?少し探ってみます。

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