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「クラウドファンディング ネット資金調達膨らむ」、もう成熟期か?

  • 執筆者の写真: KD
    KD
  • 2016年9月29日
  • 読了時間: 2分

ベンチャー企業(VB)による活用が増えている。2015年の総額は約283億円と国内VB投資の2割に相当する金額まで膨らんでいる。新商品開発や販売拡大の資金に加えて、消費者の評価を探る市場調査にも利用されている。

水をはじく綿製パーカーを開発したアパレル系VBは、クラウドファンディングで約400万円を調達すると同時に、約2,000着を販売した。結果、百貨店バイヤーの目に留まり、具体的な商談に展開できた。同社社長は、「マーケティングや宣伝に活用できるため」とクラウドファンディングの利用目的を説明している。

米国に比べ調達規模はまだまだ小さい。金融庁は株式型を解禁するなど規制緩和でさらなる活性化を促している。

(意味合い)

プロジェクトを成約率は伸び悩んでいるか?

「既存事業者による販売」目的のプロジェクトが増え、既に市場は成長期から成熟期へ移行しつつある。プロジェクト支援者は、事業全体のストーリー性より、他のECサイトと同様に商品・サービスの費用対効果を重視しているようだ。そもそも独自性が競争優位となるビジネスにおいて、事業計画・ビジネスモデルをネット上に公開することは正しいか。先の記事にあるように全てを開示した資金調達でなく、一部を秘匿にしたまま販促として利用していくほうが賢明のようだ。

(メモ)

・起案者の目的は4つ ①マーケティングリサーチ②広告・販売促進③販売④資金調達

・国内市場規模:15年283億円(前年比43%増)、14年197億円、13年123億円、12年69億円※出所;矢野経済研究所

・2014年内訳:購入型10.2%、寄付型0.6%、投資型10.0%、貸付型79.2% ※同上

・貸付型はmaneo社などによる不動産事業向けが大半

・購入型スキームがマーケットの中心、プラットフォーム事業者は約40社、媒介手数料は約2割

・本年1月、「Faavoやまなし」開設。Faavoは地域経済活性化に特化したサービス

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