top of page

主食用米優先、「もはや飼料用米の価格メリットはない」

  • 執筆者の写真: KD
    KD
  • 4月7日
  • 読了時間: 2分

豚や鶏といった家畜のエサに使う飼料用米の不足が深刻だ。価格が高騰している主食用米の生産をコメ農家が優先し、作付けが減っているためだ。国が生産調整で推し進めてきた作付け転換のもろさが浮き彫りになっている。

飼料メーカーの仕入担当者は「全国のコメ農家に聞いているが、今年は飼料用米を作らないという声が目立つ。奪い合いになりそうだ」と焦る。コメは用途によって主食用米、飼料用米、加工用米などに分かれる。飼料に混ぜるコメの比率は4.4%とトウモロコシ、大豆・菜種ミールの次に多い。


国は2018年に減反政策を廃止し、補助金で転作を促す形に変えた。飼料用米も転作作物の一つだ。大豆や麦と違い主食用米を育てていた水田をそのまま使えるため参入のハードルが低い。農水省は飼料用米の生産をコメ農家に促すととともに、畜産農家には飼料用米を使った畜産物のブランド化を推奨してきた。


・22年産の飼料用米の生産量は、80.3万トン(18年産の1.9倍)

・24年産は、52.7万トン(2年前の3割減) ※23年の猛暑による主食用米の価格高騰が背景

・飼料用米はトウモロコシに比べアミノ酸バランスが良い

・飼料用米の価格は1トン3~4万円台後半と、補助金でトウモロコシより5千~1万円安い

・現在は価格高騰によって、トウモロコシ並みに上がっている

・飼料用米は国内の人件費や運送費を考慮すると、年内にトウモロコシを上回る見込み

・飼料業界からは「もはや飼料用米に価格面のメリットはない」との声が漏れる

 
 
 

留言


最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

© 2024 by AgriImpact Inc All Rights Reserved

  • c-facebook
  • Twitter Classic
  • Google Classic
bottom of page