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バイオ炭、化石燃料の生成・消費との逆プロセス

  • 執筆者の写真: KD
    KD
  • 2024年11月4日
  • 読了時間: 2分

農業は温暖化の加害者か。IPCCによると、世界で排出される温暖化ガスのうち2割以上が農林業由来。FAOの報告でも、作物の生産・加工から流通、廃棄までを含む食料システム全体で見ると排出量の3割を占めるという。


・ウシが餌を反すうする過程で出るゲップ

・コメづくりでの水を張った田の土壌中で有機物が分解して発生するメタンは国内メタン排出量の4割以上

・トラクター等の燃料から出るCO2

・工場で化学肥料を合成する際にもエネルギーを使い、CO2を間接的に排出する


先進国は農業政策の舵を大きく切りつつある。自然本来の復元力を生かす「リジェネラティブ(環境再生型)」農業が重要なキーワード。

そうした中、世界的に注目されるのが未利用の木や竹、わらなどバイオマス(生物資源)を蒸し焼きにして作る「バイオ炭」だ。

植物は大気中のCO2を吸収して成長するので、これを原料にしたバイオ炭も炭素を蓄えている。分解しにくく、土壌にすきこむことで数百年以上にわたり炭素を固定し続ける。微生物のすみかとなって、土質を改良し、作物の収量を増やす効果も確かめられている。


化石燃料は、数千万~数億年前の生物の遺骸が地下で化学変化を起こして生まれ、いわば「生物の贈り物」だ。バイオ炭は、大気中のCO2を植物に吸収させて地中に戻すので、化石燃料の消費と逆のプロセスをたどることになる。

 
 
 

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