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余る生乳、増産支援が一転方針転換、コロナ物価高で誤算

  • 執筆者の写真: KD
    KD
  • 2023年1月30日
  • 読了時間: 2分

牛乳や乳製品の値上げが相次ぐ。主な理由はエサ代の高騰、牛舎管理の光熱費も上昇。

実は原料の生乳は余っている。2014年のバター不足を受けて増産にカジを切ったのに、農水省は乳牛減らしに補助金を出すことを決めた。牛乳の価格から見えるのは想定外の事態に翻弄された政策と酪農家の厳しい現実だ。


・22年11月から大手乳業メーカー値上げ、よつ葉乳業は23年4月から7%上げを表明

・22年12月の消費者物価指数によると、牛乳は前年比9.9%上昇

・その一方で生乳は余剰

・コロナ禍で需要が減った乳製品の在庫が過剰となり、生産者団体は生産量を減らすよう酪農家に求めた


・生乳総需要量 約1200万トン、国内生乳生産量765万トン(62%)、輸入乳製品(38%)

・2000年度840万トン、2018年度740万トン、減産傾向だった生乳生産は19年度から急増

・14年度から生乳増産を目指し、農水省は「畜産クラスター事業」で酪農家の設備投資を刺激した

・乳牛は生まれてから乳を出すようになるまで約2年

・20年度からコロナ禍で、外食産業や観光地の土産菓子などの需要が蒸発

・乳業会社は保存がきくバターや脱脂粉乳に加工してコロナ禍を乗り切ろうとした

・コロナ禍の3年でバター等の在庫積み上がり


・23年3月から乳牛を早期リタイヤさせて生乳を減産した場合に1頭あたり15万円の奨励金を用意した

・増産に向け投資「はしご外された」

・採算が悪化した酪農家の廃業や離農が懸念される

 
 
 

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