富士山信仰の味 信者向け精進料理 伝承へ

富士吉田市の吉田高校の生徒が、江戸、明治時代に流行した富士山を信仰する集団「冨士講」に振舞われた御師（おし）料理の給食向け献立を考案し、伝承に取り組んでいる。

御師料理は、ヒジキとジャガイモの煮物、ブリの照り焼き、レンコンのきんぴら、花豆、なめこ汁など、野菜と海産物を組み合わせた献立が特徴。富士山麓の山菜なども使う。御師と呼ばれる神職がかつて、富士山に登る新車の宿泊場所などで提供したのが始まりとされる。