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逆説:堆肥利用、温暖化ガス増の場合も

  • 執筆者の写真: KD
    KD
  • 3月14日
  • 読了時間: 1分

大量の温暖化ガスを出す化学肥料は食品廃棄物や動物のふんから作った「堆肥」を混ぜることで排出が減るとみられてきたが、適切に使用しないと数倍に増やしてしまう可能性がある。窒素は、植物の成長に使われずに土の中に残ると温暖化への影響が二酸化炭素CO2の265倍となる一酸化二窒素N2Oの発生源となる。


IPCCは2022年の報告書で「人間の活動で出た温暖化ガスのうち、22%は農林業が由来だ」と指摘した。化学肥料に替わる最も有効な手段として、食品廃棄物や家畜ふんで作った「堆肥」などで補う手法がある。ただ、土壌の質や作物の種類によって使う堆肥や混ぜる量が変わる点が適切な利用を難しくしている。


北海道立総合研究機構のグループは22年に発表した研究成果で、堆肥と化学肥料を適切な割合で組み合わせれば収量を落とすことなくN2Oの排出量を削減できる一方で、堆肥を過剰に投入するとかえっ温暖化ガスの排出量が増えることを明らかにした。

・秋播き小麦の圃場で調査:適量の3倍の堆肥投入で化学肥料の約2倍のN2Oが発生

・堆肥を使わない、少量しか使わない:59%(農水省の農家2776人アンケート)

・みどりの食料システム戦略で50年に有機農業面積25%を目標設定、22年末調査0.7%どまり

 
 
 

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