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ニシン漁獲10年で4倍、資源管理で不漁から回復

  • 執筆者の写真: KD
    KD
  • 2022年3月8日
  • 読了時間: 1分

長年の資源管理が効果を上げ、ニシンの産卵で海が白く濁る「群来(くき)」もみられるようになった。不漁が目立つ鮮魚のなかで、カズノコや飼料の魚粉などに幅広く使うニシンが重宝されている。

ニシンは江戸期以降の漁業を支えた魚で、19世紀末には100万トン近く獲れた。乱獲や環境の変化で1950年代から半世紀以上ほぼ姿を消していたが、近年になって魚影がもどりつつある。

北海道の水産統計によると、2020年の総水揚げ量は、1万4335トンと10年(3315トン)の4.3倍になった。道東地域で漁獲が急増している。抱卵ニシンの主産地、石狩湾でも水揚げが回復している。若い魚をとらないよう漁網や漁期を工夫するなど、1990年代から取り組んでいる資源管理の撤退が奏功している。

ただ、水揚げが増えた割に消費地の卸売市場への鮮魚での入荷は増えていない。「ニシンは鮮度落ちが早く、骨の入り方も複雑。鮮魚としては扱いにくい」との漁業関係者。

市場に鮮魚として出荷されなくても、加工品分野の需要は旺盛だ。カズノコや身欠きニシン、すり身といった食用の他、飼肥料にもなる。

 
 
 

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